遅くなりました〜。
8/19開催の青函トンネルウォークに文字通り「逝って」きましたのでw レポお送りします〜。
いつにも増して長文な上、写真が膨大な枚数ですのでご注意ください。
また、デジカメの性能が低いため、トンネル内の写真は手ブレ、画像の荒さ・暗さが目立つものもあります。ご了承ください。
(手ブレ補正機能とかが全くない旧式ですので・・・)
計画の始動は7月の頭でした。
職場に置いてある交通新聞(交通機関のニュースを中心に扱う日刊紙)の記事で、
青函トンネルウォークの開催告知を見たのがきっかけです。
前から一度は行きたいとは思っていましたが、ついつい忘れていたり休みが合わなかったりで参加していなかった訳です。
が、今年でひとまず開催は最後って事で、これは行かねば!と、勤務予定を調べると・・・休日確定。はい申し込み決定〜w
高校時代の友人T君とS君、会社の後輩のT君に加え、友人T君の後輩2人まで入って総勢6人に(^^;
友人T君と後輩T君は在京なので東京駅で合流、残りの3人は北海道在住なので函館駅で合流となりました。
さて出発当日(18日)。泊まり勤務明けで12時頃に帰宅し、荷物などを準備して2時間程昼寝w
3時過ぎに起きたあと携帯を見ると、ダイヤ情報メールが届いていました。
「人身事故の影響で、○○線は運転見合わせています。」
・・・家を出る前から先行き不安になるイベント(コラ)ですね。
まぁ出発までにはまだ余裕があるし、その頃には動いてるだろうと思い、シャワーを浴びて態勢を整えます。
4時半過ぎに自宅を出発。電車はもう運転再開していましたが、まだかなりの遅れが・・・。
そんな中、乗った列車だけは時刻通りに発車w
混んではいたけれど、次の駅からは座れたので一安心。
6時過ぎに東京駅に着き、在京の2人と無事合流します。
ここまでに携帯で調べた情報では、東北地区は大雨の影響で遅れ・運休が出ているとの事・・・。
こっちもヤバイ雰囲気だなぁ。余裕時間は充分取ったつもりだけど・・・。
そんな中、我らが乗った6時28分の臨時はやて89号は出発。
途中盛岡では、秋田行きの「こまち」号を切り離すため4分停車。
このスキに、一ノ関名物「ごますり団子」を購入します。
これウマいですよ。冷凍状態で売っているので、買ってから食べられるまで2時間かかるのが難点ですがw
合わせて青森の農協だかが売り出している、りんごジュースも買いました。やっぱ東北に来たなら飲まないとね♪
このジュースは盛岡・八戸・青森などの自販機・売店にあります。1本130円ですが、この美味しさなら納得です。
新幹線の車販にもありますが、値段が170円とぼったくられるので注意!w
終点八戸には時刻通り、9時半過ぎに到着。
すぐに発車の青森行き「つがる」に乗り継ぐ予定が・・・やはり雨の影響が。
新幹線コンコースには大勢の人がたむろしていて、駅で用意した沢山の折り畳みイスがズラリ・・・。
まさかみんな青森行き!?とガクブルしましたが、「列車での仮泊についてご案内します」との放送で疑問氷解。
上り最終の新幹線に乗れなかった人が対応待ちをしていたようで。
さて、特急のホームに降りると既に青森行きは停まっていてドアも開いていましたが・・・。
「大雨の影響で、つがる89号は発車が遅れます。発車は10時29分の予定です。」
ちょwww
今何時でしたっけ?www (9時45分です)
1本後の「つがる31号」の時刻に合わせて運転するようで。グリーン車以外は全席自由席になってしまいました。
さらに、しばらくするとこんな放送が。
「先に普通列車を発車させます。終点青森まで、普通列車が先に着きま〜す」
もう知らんわw
時間には余裕があったので、混んでいた普通は見送り、のんびり特急の発車を待つ事に。
ヒマだしネタには尽きなかったのでw 携帯からみくしに日記を書いていると・・・突然携帯が真っ暗に。
電池切れか?でも充電警告が出なかったよな?急速充電器もつないでるし・・・。
で、電源操作してみたり電池パック抜いて数分放置したりと悪あがきしてみるも、完全に沈黙。なんでやねーんヽ(`Д´)ノ
結局携帯の復活は断念し、アイスを食べたりして時間を潰すこと小一時間・・・そして予告通り10時半。ようやくつがる号が発車。
青森には11時半頃の到着。
改札口で特急券の払い戻し(指定席を買っていましたが、全席自由席になったので半額帰ってきた)を受け、タクシーに乗り換えます。
10分程走って青森フェリーターミナルに到着。
乗船手続きをして、待合室で先程買ったごますり団子を食べながら乗船を待ちます。
<乗船直前の乗り場。徒歩の乗客も車両甲板から乗り込みます。>
0時40分頃に乗船開始。ほぼ先頭で乗り込んだので、船室の角を確保できました。
<出航間際の青森フェリーターミナル>
出港は1時10分。翌朝5時には函館港に入港です。明日に備えてさっさと寝るべ・・・(-.-)Zzz
8/19早朝5時。
フェリーは時刻通りに函館ターミナルに入港しました。ここからタクシーに乗って函館駅へ移動します。
ツアーの受付は6時半からなので、1時間程余裕があります。せっかくなので朝食は朝市で食べる事に。
いくつかの店を見て回りつつ朝市を歩きます。
途中、はかりに仰向けで乗せられ、のたうちまわる哀れなカニに爆笑しつつ合掌・・・w
友人T君はデジカメの動画モードで激写! みなさんにお見せできないのが残念です。
続いて近くに停泊展示してある、元青函連絡船「羊蹄丸」をカメラに収め、再び朝市へ。
値段もそこそこ安めの店に入りました。注文したのは塩ラーメンとミニ鮭親子丼セット。
朝からラーメン?って気もしましたが、アッサリしていてとても美味しい。これでも千円しないのでいい値段です。
お腹を満たした後は、いよいよ受付へ。ここで残りの3人とも合流します。
この3人、職場は違いますが全員がJR北海道の社員だったりします。
企画したJR北海道も、まさか身内が参戦しているとは思うまい・・・w
受付では参加者証の他、万歩計・ヘルメット・懐中電灯などを受けとります。
ところで、参加者の中で一番近くから来た奴が札幌在住とかゆーのは何か間違ってる気がしませんか?(爆)
<配られた万歩計。特別ロゴがあしらわれた限定版ですw>
そして7時のスーパー白鳥10号に乗り込みいよいよ出発!
1時間ほど走り8時頃、臨時停車の吉岡海底駅に到着。
何と非常用コックでドアを開けて降車・・・新型なんだからコンピュータ制御で開ける・開けないの選別するかと思ったけど(^^;
ちなみに吉岡・竜飛の両海底駅は、緊急避難用という事でホームは人1人の幅しかありません。
こんな所を大勢で歩くと収拾がつかなくなるため、写真のような通路の目の前にあたるドアだけを開けて降りるわけです。
降りてしばらく歩くとスタート地点。今回参加したのは「先進導坑ツアー」で、40人の募集でしたが60人程が参加してました。
(後日新聞を見たところ、このコースには65人が参加。他、吉岡海底〜竜飛海底走破コースに函館・青森集合を合わせて235人が参加したそうです。)
参加者の他、取材のNHKや地元の新聞社が来ていました。
8時40分、4つの班に分けたうち、最初の班で出発。全長18キロ(!)のウォーキングが始まりです。
まずは「斜坑」と呼ばれる部分を、900段ちょっとの階段で降ります。
ここには非常用のケーブルカーも通っていますが、定員が少ないのと、そもそもそんな甘っちょろいツアーではないのでw
ひたすらテクテク歩きます。
下りなら楽だろうと思われそうですがとんでもない!
登山をした事がある人なら分かるでしょうが、実は下りの方が疲れるんです・・・。
ひざのクッションをフルに使うので、降りきった時点で既にヒザがガクガクの状態に(^^;
この先15キロ以上も歩けるのか、いきなり不安になってきます。
階段下が「P3」と呼ばれる、本当のトンネル最深部です。
ここは沸きだした水の排水基地にもなっていて、何台ものポンプが設置され24時間稼働しています。
前に聞いた話では、このポンプが壊れて排水不能になると2日ほどでトンネル全体が水没するそーな・・・。
そこからは、見た目ではわからないほどゆるやかな上り道を8キロほど歩きます。
ここは「先進導坑」と呼ばれ、一番最初に掘られたトンネルです。
P3から少し先に進むと、分厚い水門があります。
<水門の内側(P3側)より。上に跳ね上がっているのが水門。>
緊急時にはこの水門を閉め、浸水までの時間を稼ぐそうです。
<水門を反対側から。手すり部分が普段は外されている渡し板。(元データが暗すぎて、調整掛けたら白黒写真状態w)>
この日はツアーのため足場がかけられていましたが、普段は足場は収納されており、すぐに門を閉められるようになっているとの事。
門の厚さは1m程もあったでしょうか・・・。
強力な水圧に耐えるためにはこれだけ頑丈にする必要があるのですね。
トンネルには側溝があり、かなりの量の湧き水が流れています。
ところどころに水溜まりができていて、泥と合わせて滑ること・・・。このへんは、用意された長靴で歩きました。
ちなみに湧き出している水は、海水なのでしょっぱかったですw 海底なので当たり前ですね。
トンネル内は気温20度、湿度90%程度で、場所によって霧が漂っていたりします。
酸素供給のために通風があるので、かなり涼しく感じました。 幅は乗用車1台分くらいです。
時おり左右に曲がりはしますが、基本的に真っ直ぐなトンネルがえんえんと続くなか、
ただひたすらに黙々と歩き続ける様はまさに苦行ですw
先進導抗が残りあとわずか、という所には排水用の連絡トンネルがありました。
この先は後述の「作業抗」に繋がっており、水はそちらから流れてきます。
写真では先が暗くて見えませんが、意外とすぐに作業抗に出るようです。
後で折り返し地点を過ぎここの作業抗側に着くと、他の参加者がライトで照らしていたので、こちらからライト点滅で返して笑い合ったり。
歩くこと2時間・・・11時前、ようやく先進導坑を完歩。
「8K5」というプレートは、P3からの距離8.5キロを表しています。
写真左には、うっすらと柵が見えるかと思います。この柵の先が「作業抗」に繋がっており、侵入防止のため普段は施錠されています。
合流地点を反対側から。左のトンネルが歩いてきた「先進導抗」、右のトンネルは「作業抗」です。
作業抗は後方(竜飛海底方面)へも続いています。
ここで「作業坑」という、列車トンネルと平行しているトンネルに入り、吉岡海底駅方面に戻って行きます。
ここからさらに歩くこと9キロ・・・_| ̄|〇
このトンネルは少し広めで、すぐ隣が列車トンネルなので時おり走行音が響いてきます。・・・あー列車乗りてぇw
既に股関節が痛くなっていて、歩くのがかなりキツイ状態に。運動不足が(^^;
さらに、こちらのトンネルはほとんど風が無く、歩いているとじっとり汗ばんできました。
「46K9」は、海峡線の起点中小国駅(本州側)からのキロ程です。
左奧に仮設トイレがあり、休憩できました。さらに奧は鉄の扉を挟んで列車トンネルになっています。
<この扉の向こうは列車トンネル>
しばらく歩いていると、後ろから早足で追い抜きざま「お疲れ様です〜」と声を掛けてくるおにーさんが。
・・・ってツアコンさんじゃん!
アナタ途中から最後尾に回ってましたよね?それで先頭付近にいるヲレらを追い抜きますか!?
しかも同じルート歩いてきてるはずでしょ!?
何かいろいろと負けました_| ̄|○
<途中にあった湧水計。毎分2.29立方メートルが沸いているとの案内・・・>
何とか気力で歩き続け、12時40分に吉岡海底駅へ到着。
ここは子供達に大人気な「ドラえもん海底ワールド」があります。
<ドラえもんワールド入り口>
ウォーク同様、北海道新幹線建設工事のためにドラえもんワールドも終わりだそうです。
この日も結構な家族連れが遊びに来ていました。
さて、吉岡海底避難所で一休みして後続の到着を待ちます。
<吉岡海底避難所。1000人くらい収容できるそーな。水洗トイレもあります。>
最後に1000段ちょっとの階段上りが控えているので、少しでも体力を取り戻さないと・・・。
この避難所には、トンネルの構造などのパネルが展示してあります。
パネルを見ながら休憩していると、なにやらおっちゃんが3人程で到着。
「先導の人はどこにいます?」とか聞いてきたので、普通に話しましたが・・・後でS君に聞いてビックリ!
なんとJR北海道の函館支社長さまでらっしゃったそーで・・・。
てかそんなお偉いさんがなんで参加してんの!?w
休憩を終え、いよいよ天国地獄への上り階段に挑みますw
避難所の先にある風門を過ぎ・・・
朝は下っていった斜坑を、今度は地上まで上ります。
<止まっている作業・緊急時用ケーブルカー>
<上の写真と同じ地点から下側を写す>
・・・頂上が見えません_| ̄|○
(実はかすかに見えてます>頂上。写真中央にかすかにぼやけて見える赤い光が出口の印です。)
募集要項に「参加条件:ルートを歩いた上、階段を地上まで歩いて上れる人」って書いてあったのを承知の上で申し込んでいるので、
ここでリタイヤする訳にはいきません。ふぁいと!>俺
息絶え絶え、汗だくになりながら気力を振り絞って登頂。何とかコース制覇です!
地上に出たあと、出口でしばし休憩。記念写真も撮りました。
北海道組の3人は身内だとバラしたらしくw 支社長様も混ざっての記念撮影となりました。
<傾斜がついているコンクリートの内部が斜坑>
<斜坑の建物から出たあたり>
<斜坑入り口の建物。右側のリールはケーブルカー用>
<ケーブルカーのケーブル巻き取り機>
記念撮影の後、歩いてすぐの温泉ヘ。
温泉までは送迎の車もありましたが、ヤケで歩きましたよえぇw
温泉で汗を流した後は遅めの昼食です。
お弁当はアワビの炊き込みご飯でした。アワビって始めて食べたけど美味しかった♪
欲を言うなら量が少なかった事・・・。
トンネルから出たあたりの地図です。東に吉岡海底駅、西の吉岡温泉で入浴・昼食をとりました。
食後はマッタリと世間話をしたり、近くが国鉄松前線の廃線跡との事だったので少し近くを散策してきました。
そしてバスに乗り、一路函館へ・・・。
さすがに疲れもピークに達し、発車してすぐに爆睡モード。
目を覚ますと休憩地点の「道の駅・知内」に着くところでした(^^;
道の駅・知内(JR知内駅に隣接)
ここ知内は、北島三郎さんの出身地ということで、サブちゃんグッズなんかを売っていました。
また、青函トンネルの出口なので、そのことを謳った木製ハガキ(厚さ3ミリほどあります)とマグネットを買いました。
休憩後、再びバスで出発し・・・またまた爆睡モードw
次に目が覚めた時は既に函館市内に入っていました(^^;
夕方6時に函館駅に到着、ツアーは解散となりました。
<命名:orz像w>
北海道組3人は最終の特急で札幌へ帰る予定で、1時間ほどあったので夕食を一緒に食べる事に。
とその前に、駅前のドコモショップで携帯を見てもらおうとした所・・・土曜は5時で閉店_| ̄|○
S君いわく、「北海道なめんなw」 すいませんナメてました(^^;
携帯は諦め、友人T君お薦めのお菓子のお店に寄ってから夕飯へ。
駅から徒歩5分程の所にある、屋台街みたいな所へ行きました。
席数10程度の小さなお店が十数件集まっている中で、居酒屋風の店へ。
個人的に生魚はダメですが、ホタテのバター焼きなどを食べました。
屋台街はこのへん
列車の時間でひとまずお開き、駅まで送りに行ってからまたかむばっくw
今度は焼鳥屋で焼き鳥丼を食べました。甘辛のタレと半熟卵がからんで激(゜Д゜)ウマー!
帰りの時間にはまだまだ余裕があったので、函館山に登ろうかと路面電車の電停に行きましたが、
終電が迫っていてこれは帰ってこれないなという事で却下。
かわりに函館ビールという店に行きました。
4種類のビールが味わえるレストラン、って事です。
酒もダメダメな俺はミルクティーでしたが(^^;
それでもまだ時間はありましたが、さすがに体力が限界になったので早めに帰路につきます。
つーてもホテルじゃないんですよね・・・。いやある意味ホテルか?
駅前からタクシーに乗り、函館フェリーターミナルへ。
そう、帰りもフェリーの深夜便です(爆)
出航は0時半。ターミナルの待合所で乗船まで1時間ほど待ちます。
売店でこんなものを売っていたのでネタに購入。
夕張メロンによーぐるとっすか・・・_| ̄|○
甘ったるいだけでゲテモノに近い感想しか出てきませんでした(^^;
既にベンチで船をこいでいる他2人を横目にテレビの甲子園情報見ていると、地方ニュースに切り変わり・・・
「青函トンネルウォーク」のテロップが。
うぉ!やってるやってるw ヲレら映ってねーだろーな?www
ちょっと心配しましたが、幸い(?)激写はされずに済んだようです。
ちなみに朝もらった万歩計。もらってすぐにカウント開始したところ、フェリーターミナルの時点でこの数値w
11時50分頃にようやく乗船開始。帰りの船は小さいせいか、停泊中でも斜めに感じました(^^;
ちなみにシーズンでもあるせいか、満席でキャンセル待ちが大勢いました。早めに予約とっといて良かった〜。
総トン数に注目〜。
翌朝は4時20分に青森港着です。
解散前にツアコンさんが言っていたセリフがリフレインしてきます。
「家に帰るまでが青函トンネルウォークですよ!w」
・・・終わるまでまだ長いなぁ(^^;
この後、青森フェリーターミナル〜タクシーで青森駅〜つがる2号〜はやて2号と乗り継ぎ、20日の10時前に東京駅へ着きました。
その後、一人で寄り道して帰りました。
<以下おまけ>
<トンネル内のパイプに、珊瑚のようにへばりついた何か。>
<まさに鍾乳石>
<これは塩?さすがに恐くて舐められませんでした・・・>
<吉岡海底避難所にて〜いつの間にか真っ黒に汚れたMyズボン。このまま東京に帰りました・・・>
<ウォーク終了時に配られた完歩証明書>
長々と失礼しました。
みなさんも、もし興味を持たれましたら訪れてみてはいかがでしょうか?
ドラえもんワールドは既に終了しましたが、海底駅自体の見学は11月上旬まで実施されているようです。
ではでは〜。
物欲魔人
なにもないんだよもん